【10print knitting】プロジェクト動機と目標(1)
10年ほどニット作家として作品を作り続けていて、いままで見たことがない幾何学模様のセーターを作りたいとずっと考えていました。
そもそもニットの世界は常に計算、数学と向き合っています。世界の伝統柄と言われるものもパターン化しており、シンプルに三角、四角、斜めの模様などはもう出尽くしていました。
そんな時友人のkuralab.氏がinstagramでジェネラティブアートの素敵な作品を次々と発表しており、なかでもbasicコードから生成される「10print」という迷路のような柄がプリントされているのを見た時、おぼろげながらずっと考えていたものはここに答えがあった!!とアイデア拝借することにしました。きっかけをくれてありがとー。
自身ではjavascriptは理解できますが、basicは学生時代に少し触ったのみ。。もう「コモドール64」「1行プログラム」「one-liner」とかそこから色々はこれを読む皆さんの方がよくご存知かと思いますので、、、とにかく「/」「\」の単純な斜線で模様が繰り出されるのはニットの柄行きとして使えるかもしれない!と、10printの一行コードをニットに再現することに注力することにしました。詳しい本はこちらで↓
総柄のニットにするには、まず10cm角ほどの範囲で一つのパターンになることが必須です。なぜならどんどん柄が変わると編むのが大変というより美しくないから。どこからどこまでの範囲が繰り返しされているのか、そうでないのか。
そこで10printの全貌を知るべく、Scratchをやっている小学生の息子にこれと同じ模様を再現して欲しいと言って製作してもらいました(もう自分には無理なので!)。長々とオープニングムービーが邪魔なんですが、そこはゆずれないらしく。なかなか細かいものがつらつらと出てきました。
コードもシンプルに再現してくれました。コスチューム画像「/」「\」を二種類作っています。ここからパターン作れるかなー。